患者さんが安全に手術を受けられるよう、術前患者さんを訪問し、麻酔前診察を施行し、全身状態、麻酔薬やその他薬剤に対するアレルギー、過去の手術歴や麻酔経験など、詳しく問診しています。
一般的な術前検査の結果から、心臓・肺・肝臓・腎臓などの合併疾患を有する患者さんに対しては、更に詳しい検査を行い、重症度を再評価することもあります。
術前検査から、各患者さんの状態に適した、安全な麻酔法を選択するとともに、術前に麻酔法、麻酔の危険性や合併症などを説明し、少しでも麻酔に対する不安を取り除き、安心して手術が受けられるよう努めております。
当院手術室は7床で、各部屋に全身麻酔器、呼気ガス・麻酔ガスモニタ、循環動態モニタ、体温モニタを装備し、術中管理のためモニタリングを充実させるとともに、緊急時に十分対応が可能なように、緊急使用薬、緊急使用器機の整備にも努めています。
| 全身麻酔器 | 8台 |
|---|---|
| 呼気ガス、麻酔ガスモニタ | 7台 |
| 循環動態モニタ(SatO2含) | 7台 |
| 筋弛緩モニター | 1台 |
| 血液ガス分析装置 | 1台 |
| 術中自己血回収装置 | 1台 |
| 体温保持加温ブランケット | 3台 |
| 輸液加温装置 | 4台 |
| 除細動器 | 1台 |
| 総手術件数 | 1,786件 |
|---|---|
| 麻酔科管理 | 990件 |
| 自科管理 | 796件 |
| 総緊急手術件数 | 133件 |
|---|---|
| 麻酔科管理緊急件数 | 78件 |
| 自科管理緊急件数 | 55件 |
| 全身麻酔 | 796件 |
|---|---|
| 精神科m-ECTの麻酔 | 140件 |
| 硬膜外麻酔 | 240件 |
| 脊椎麻酔 | 93件 |
| その他の麻酔 | 10件 |
平成16年3月の救急救命士法の改正に伴い、救急救命士の医療行為が拡大され、それまで医師にしか許されていなかった、気管挿管(気管にチューブを入れて気道を保つ処置)が救急救命士に許されました。
この法改正は、心肺停止・呼吸停止などの重症傷病者の救命率を上げるために行なわれたものです。
救急車で傷病者の下に最初に駆けつける彼らが、気道(息の通り道)を確実に保てる気管挿管に精通することは、病院に着く前から的確な治療が開始しされることを意味します。
気管挿管は、全身麻酔に必要な処置で、麻酔科がこの技術に精通しているため、救急 救命士の教育に麻酔科が協力することになりました。
救急救命士が気管挿管技術に習熟度するために、栃木県では麻酔科が常在する14病院で、救急救命士の気管挿管実習を行っております。当院は全身麻酔が必要となる予定手術の患者さんでリスクの少ないかたを対象に麻酔科医が説明し、ご承諾いただいた患者さんに行っています。
実習開始より、すでに260名以上の患者さんにご協力いただき、鹿沼消防署5名、日光消防署3名の救急救命士が実習を終了し、気管挿管の許可を得ております。
今後とも、救命救急活動にご理解をいただき、気管挿管ができる救急救命士の育成に協力したいと思います。