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病院長挨拶

上都賀総合病院は昭和10年に、今日のように医療を必要なときに受けることができなかった農山村の方々によって「自らの健康と命を守ろう」と開設されました。以来70余年、栃木県西部2次保健医療圏の基幹病院として医学の進歩と歩調を合わせて発展してまいりました。当院が地域で担当しているのは、公的医療です。 人口約10万人の鹿沼市と隣接する地域の方々の公の利益のため、からだと心の健康の問題に向き合っています。人間ドックや各種健診など疾病を未然に防ぐことにも力を入れています。

上都賀総合病院のミッション(基本理念)は「地域社会への貢献」です。 またビジョン(近い将来ありたい具体的な姿)として――「かかりたい」「働きたい」こんな病院ナンバーワンを目指す――をスローガンにしています。最高水準の医療と良質なサービスを提供し続け、利用者のかたはもとより職員として働きたいかたをも磁石のように引き寄せるマグネットホスピタルを目標としています。利用者のかたが1日も早く回復されますよう、また多職種の医療者の個々の能力が最大限に提供できるようにチームで診療にあたってまいります。

地域においては医療の役割分担が重要な課題です。 そのために私たちは「地域に開かれた医療連携」を重要テーマとしています。皆さんにホームドクターを持っていただき、入院が必要な場合にホームドクターと病院担当医が緊密に協力して治療いたします。退院すればまたホームドクターに診療を継続していただきます。地域の医療機関には、当院のCT、MRI、RIなど高度な検査機器をご利用いただき専門医のコメントもお送りしています。

平成22年4月より、国からがん診療連携拠点病院に指定されました。平成19年に制定された「がん対策基本法」に基づき全国どこでも均質ながん医療を受けられることを目的に2次医療圏に1ヶ所指定されます。高度ながん診療はもとより、医療圏の医療者や居住者へのがん情報の啓蒙、地域の医療機関との医療連携ネットワーク、残念ながら治すことができないかたの苦痛の緩和などの充実のため研鑽努力してまいります。また、周産期、循環器、脳血管疾患など国民の健康を損ねる可能性の高い分野にも力を入れています。
当院は災害拠点病院に指定されています。DMAT(災害時医療支援チーム)を組織し、平成22年3月には栃木県知事の要請で災害現場へ出動する協定を県と結びました。疾病治療だけでなく地域で必要とされる医療を提供する準備をしています。

当院は世界遺産である日光東照宮に近く、多くの自然に恵まれています。写真の背景は病院から望む早春の日光連山の美しい風景です。職員一丸となって、このすばらしい地域の医療を守り、いっそう充実させていくことを誓います。

上都賀総合病院 病院長 十川 康弘