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令和7年4月1日付けで院長を拝命いたしました知久毅でございます。まずは、皆様の日頃のご支援とご協力に深く感謝申し上げます。
自己紹介を少し。私は、日光市に生まれ育ち、地元の小中学校を卒業後、高校までは栃木県で過ごし、平成元年3月に大学を卒業後、外科医となりました。上都賀総合病院での職歴は、もう少しで30年に達します。この病院で多くの患者さんと向き合う中で、医療の重要性と責任の重さを実感しております。付け加えると、私と上都賀総合病院との関わりはさらに古く、小5の時に患者の家族として病院を訪れた記憶までさかのぼります。
それはさておき、当院は、当地で昭和10年7月に創設され、今年で90周年を迎えます。地域医療の中核として、長年にわたり多くの方々に質の高い医療サービスを提供することを目標に運営されてきました。地域の皆様には(私も含めて)、この地にこの病院があることは当たり前のことに思われる方も多くいらっしゃるかと思います。今後も、皆様の健康を第一に考え、誠心誠意努めてまいります。
しかしながら、数年前に世界中を席巻した流行り病による受診控えの影響や、燃料価格高騰や円安による医療資材の値上がり等もあり、全国的に医療現場の経営環境は困難を極めているといっても過言ではない状況にあります。こうした中、院長の重責を担うことになりましたが、当院の基本理念
「私たちは、地域住民の総合病院として、保健・医療・福祉活動を介して、地域社会の発展に貢献します。」
をしっかりと胸に刻み、ここにあるのが当たり前の病院であるのは当然として、「受診してよかった、ここにこの病院があってよかった」と思ってもらえる病院を目指して全力を尽くす所存でございます。異論があることは承知の上の私見でありますが、私は「患者様」という言葉が使われることに強い違和感を覚えています。そして、医師は「お医者様」ではありません。当院の基本方針にあります通り、患者さんの病を癒す、また、健康を保持増進するために対等の立場でパートナーシップを築くとことが重要であると思っております。
繰り返しになりますが、当院は、地域住民の総合病院として、社会の発展に貢献してまいります。皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
上都賀総合病院 病院長
知久 毅